無いことの意味について

インドで「ゼロ」の概念が生まれたことはよく知られている。パソコンは00010、01101…など0と1の二進法を使っているので、インドで生まれたこのゼロの概念は現代のITにおいても重要であると言える。

ただ、この「ゼロの概念」とは単純に「無い」とか、数字的な意味合いでのことではなく「無いことに意味がある」といった哲学が隠れている。
例えば、ジュースがいっぱいに入ったコップと空のコップがあった場合、どちらが価値があると思うだろうか?
おそらく、「ジュースがある」ことに注目して「ジュースが入ったコップ」と思われがちだが、インドの考えでは「何も入っていないコップに価値がある」と言える。

それは「何も入っていないコップはそこに何かを入れられるから」。
つまり、空のコップには「そこに何でも入れられる」という無限の可能性を持っているので、空のコップは「空であることに意味がある」わけだ。
だから「ジュースが入っている」という状態で固定されているコップよりも価値があるというふうに考えるわけである。

パソコンの場合は0と1でオンオフの切り替えとして情報を処理しているから、それは単に「あるかないか」的な区別であってそこにインド的な哲学があったりするわけではない。
ITに限らず、現代の世界では「情報がある」事の方が重要に思われがちで「情報がない」ことは無意味であるような気さえする。
しかし、見方を変えれば先程の例のように「無いことに意味がある」とも言えるわけで、そういった考えも常に持っておけば新しい発見もあるのかもしれない。

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