ITとカタカナ語

IT業界ほどカタカナ語の横行している業界はあるまい。いきなり「クラウドコンピューティング」だの「スマートグリッド」だのと言われても何なのかまったく分からない。「ユビキタス」など始めて聞いたときは突き指でもしたのかと思ってしまった。 思えば昔の日本人は「クラブ=倶楽部」「ブックキーピング=簿記」などうまい当て字を考えたり、原語の音から漢字を当てたりと外来語の日本語化を工夫していた。 しかし、現在のIT業界でそんなことをやろうとしても語彙が多すぎる上に、いちいち漢字を当てていたら長い漢文のようなものができてしまい、かえって分かりにくくなってしまう。医師が漢字で書くと長くなってしまう病名を英語やドイツ語で表記するようなものだ。 逆に、日本語で表そうとしても適当な言葉が思いつかないような単語も多い。 日進月歩のIT業界では、次々と現れる新しい概念や用語を悠長に日本語化するよりもそのまま外来語で使ってしまった方が簡単である。 ただし、そうして使われる言葉ははっきりとした意味が分かりにくく、その文字だけが目立ってしまって、何だかよく分からないもやもやした言葉が増えていくことになる。 そもそも「IT」という言葉自体どういうことを指すのかはっきりしない。訳して「情報技術」と言っても、一般的にはパソコンや携帯などコンピューターを使った物、程度の理解だろう。 その他にも「SE」 という言葉もよく聞くが、仕事内容をきちんと説明出来る人はいないだろう。 新しい用語として外来語を使うのは仕方ないが、安易にカタカナ語ばかりを使って意味の理解を損なってはいけない。

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